M1 iPad Pro 11inch
Mac miniを買おうとしてたのですが,iPad Proを購入しましたので,レビューみたいなことをします.
開封の儀
7月7日,ついに届いた,あの箱.
厚紙に近い,薄めのダンボール.
炎の絵の下にUN3481と書かれたシール.
カッターなど使わずに,手だけで開けられる箱.
わかる人には,わかる.あの箱.
そう,Apple製品の箱(が入っている箱)です.
6月末日に注文し,一週間かかってiPad Proがやってきました.今回購入したのは11インチのスペースグレイモデル.ストレージは128GBです.学割で8.8万円でした.
重みによって初回だけ素直に落ちてくれる箱を開けます.この瞬間のために生きてる.震える手で保護フィルムを貼ったらようやく電源を起こします.はじめまして.
設定をして今まで使っていたiPad mini君からデータを丸ごと転送します.結構かかりました.
iPad miniからのアップグレード:とにかく画面がデカイ
使ってみてまず最初に思ったことは,画面が大きいことです.iPad miniからの移行でしたので,二周りぐらい大きい画面に驚きました.一気に視野が広がったような感覚でしたね.
リフレッシュレート120Hzのディスプレイも相まって,すげえもんを手に入れたな,と感じました.
しかし,さらなる驚きが僕を待っていたのです.
一番の感動:スピーカー
このiPad Proのスピーカーの音を初めて聞いたのはArcaea(音ゲー)を起動したときでした.120Hzでの音ゲーはどんなものか,と思いながら起動したので,音質など全く意識していませんでした.タイトル画面の前の音楽が,鮮明に,そして自分を包み込むように,聞こえて来たのです.思わず声が出ました.
いくらProとはいえこいつはタブレット.iPad miniのモノラルスピーカーが左右についてステレオになったぐらいだろう,と勝手に想像していたのですが,ちゃんと深みがあり,立体的に聞こえる,タブレットとは思えない音質でした.
iPad miniだったときはイヤホンジャックにウーファー付きのPCスピーカーをつなげてプレイしていたのですが,Proであればスピーカーを繋げなくても十分に音を楽しみながらプレイができます.素晴らしい.
もちろん,いくら音質が良いとはいえ,音楽を聴くのには適さないです(スマホのスピーカーで音楽を聴いている人だったら十分満足できるかもしれませんが,僕は無理).
M1チップ:正直速さはわからなかった
これまではハードウェアの話をしてきましたが,ここからは…あれ,SoCもハードウェアなのでは?
茶番はともかく,ここからは中身の話です.
今年発売のiPad Proには現行Macと同じ「M1チップ」が搭載されています.簡単に言えば,普通ならばパソコンに積むようなCPUをタブレットに入れてしまったということです.これは,オーバースペックと言っても過言ではないレベルだと思います.やるなクック.
そんな素晴らしいスペックのiPadで2週間ぐらいレポートを書いたり音ゲーをしたりレポートを書いたりしましたが,正直,速さに感動するような感じではありませんでした.そもそも,今まで使っていたiPad miniで動作にもたつきがあるとは感じていませんでしたし,iPadってPCのようなガッツリ重い作業をさせるようなマシンじゃないからサクサク動くのがスタンダードになっていて,極端に速さとか感じる製品じゃない気がしました.ただ,ファイル開くのも一瞬だったり,普通にメインマシンとして,PC代わりとして使えるレベルのものではあるな,と思いました.
熱に関しては,そこが売りのARMなので,iPadは全然熱くなりません.ただ1つだけ,熱くなるアプリは.Arcaeaでした.120Hz対応だから,かな?
Face IDはiPhoneとは格が違うレベルの使いやすさ
僕は今までiPhone6S,iPhoneX,iPhone12 Proという感じでiPhoneを渡り歩いてきておりまして,なぜか6SではTouch IDの存在に気づかず,生体認証はiPhoneXのFace IDが初めてでした.ずっとFace IDです.その後iPad miniでTouch IDの便利さに感動しました.
そんな経緯があったのでiPad ProのFace IDにはあまり良い印象を持っていませんでした.ただのダウングレードだと思っていましたが,それは杞憂でした.
明らかに,iPhoneのFace IDよりも反応範囲が広いですし,顔が遠くても,画面が横になっていても,当たり前のように反応します.なんでこれがiPhoneに入っていないのか.もちろんマスクをしていれば反応しませんが,家の中でここまで使いやすいと相殺されて気にならなくなります.素晴らしい.キーボード付きケースであれば,ノートPCのように開いたら,もう解除されているので何かしらのキーを押せばそこはもうホーム画面です.マスクを着けていても,キーボードでパスコードを入れれば解除されます(画面に手を伸ばすよりも数倍楽です).Windowsラップトップの多くに顔認証が入っていることに納得しました.ラップトップ(及びそれに準ずるもの)には顔認証が合いますね.iPhoneは早く画面内指紋認証を導入して.
COMBO TOUCH:iPadをSurfaceにしてくれるケース
iPad Proと一緒に,LogicoolのCOMBO TOUCHというキーボード付きケースも購入しました.
これは取り外しもできて色んな用途で使えてトラックパッドやショートカットキーまで付いてるのに純正Magic Keyboardよりも安い最適解ってやつです.バックライトも入ってます.もうSurfaceでしょこれ.
後ろのヒンジもほぼ平面まで倒して使えます(が,iPadが揺れまくりで実際には使えません).
なんでこんなものを買ったのか,それは,こいつをラップトップ代わりに使うためです.
それで,実際にどうだったのか?詳細は次のセクションです.
iPad ProはMacBook代わりになりうるか:人を選ぶ
iPad Proの購入を検討する人のほとんどが気になっていることではないでしょうか.
だって,そんなに性能いらないよ!って人は無印iPadで良いんですからね.
現行のMacBookと同じCPUを積んだこのマシンはMacBookの代わりになるのか?僕の答えは,YESです.ただ,ロジクールのCOMBO TOUCH併用で,僕の用途でのみという個別具体的な条件下でのみそういう結論が下せるだけで,一般式では表せないのが現状です.
僕のiPad Proの用途は
・レポートを書く(Pages)
・小説を書く(Word)
・インターネットの海を漂う
・ニンテンドースイッチでゲームしながらYoutube鑑賞
・音ゲーをする
ぐらいのものなので,正直Proでなくてもできなくはないレベルのしょうもない用途です.
どうしてそれだけの用途でMacBookの代わりがどうこうほざいてるのかといいますと,僕は今までCore m3の12インチMacBookを使っていました.この子は基本家で4Kモニターに接続してクラムシェルモードでデスクトップPCとして使っておりまして,たまーに学校にPCを持っていかなければならないとき,チャリ通の僕はこの子を前カゴのリュックとは別のバッグに入れて背負っていたわけです.面倒くさいことこの上なし,ということでiPadはノートPC代わりにならないもんかなぁ,と思っていました.元々このMacBookでやっていたことは上記のiPad Proの用途の上3つ(逆にiPad miniでやっていたことは下2つです)なので,MacBookと同じようにキーボードが使えればよいわけです.それだけなのです.
結局のところ,COMBO TOUCHのキーボードはちょっと横幅が狭いので慣れるまでは大変でしたが,MacBookのとほとんど同じように使うことができました.トラックパッドで二本指クリックがしづらいのとIMEが変えられない(これはOSのせい)ことに目を瞑れば大丈夫,こいつはMacBookだ.
つまり,あなたがMacBookで行うことがそっくりそのままできるのであれば,iPad ProはMacBook代わりになります.当たり前ですね.結論がしょうもなさすぎてここまで読んでくれた人に申し訳なくなってきました.すみません.でもここまで読んでくれてありがとうございます.
補足
・iPad Proでの音ゲーがどんなもんなのか,というのは後日別の記事として投稿しようと思います.
・COMBO TOUCHはどんなもんなのか,というのも後日別記事でやると思います.
・なんでレポートはPagesで書いてるのに小説はWordなんだよ,と思いますでしょうが,これにはれっきとした理由があります.レポートは理系な実験レポートですので,面倒なことにフォントまで指定されています.もちろん,WordのほうがExcelとの連携もあり使いやすいのですが,WordのiPad版には致命的な欠陥があり,Macで書いたファイルをiPadで開くと,全て明朝体で書いていたレポートの英数字のみ,ゴシック体に変換されてしまうのです.この理由により,僕はiPadで作業するためだけにPagesでレポートを書いているのです(解決策を知っている人がいれば教えて下さい).ちなみに小説は英数字なんかほとんどないのでWordで書いています.
追記
2021/8/27細かな誤字の修正とわかりにくい部分を加筆しました